■人生の意味を考えながら空海の辿った道を行く、いのちの旅「お遍路さん」
「定年退職したらやりたいことは?」の質問に「お遍路さんでも行こうか…」と答える人は後をたちません。「お遍路さん」とは、四国八十八カ所の霊場巡礼を行う人のことですが、これらの霊場は弘法大師空海の修行ゆかりの地と伝えられ、江戸時代初期頃には一般の人の間で行われるようになったと考えられています。直線距離で全長1500kmほどの行程、88カ所の巡礼地(寺院)を周るもので、最後に真言宗の総本山「高野山」詣でで「満願成就」を迎えるというもの。本来は信仰的意味合いの強かった「お遍路さん」ですが、現代では、若者が軽装で「自分探し」のために訪れる光景も珍しくなくなりました。私もその一人でした(まだ途中ですが)。
■「お遍路さん」の巡り方
本来は「修行」の意味合いが強かったため、すべての行程を「歩き」で周るのが基本でしたが、今では観光バスや車移動を組み入れた巡礼のスタイルも一般化。88カ所を巡る順番は決まっているわけではなく、居住地や個人のスタートラインに合わせて、1度の旅ですべて巡っても、何度かに分けて巡っても問題はありません。すべて徒歩で巡れば40〜60日、
車などを利用すれば10日〜2週間程度かかるのではないでしょうか。
巡礼地では、お参りをすませたあと般若心経の読経や納札を行い、納経帳に朱印をもらいます。服装は、昔からの独特のスタイルはあるものの、今は特に決まっておらず、軽装で歩きやすい服装でいいとされています。歩きが多くなるので、靴には特に要注意です。
私が「お遍路さん」の世界の中で好きなのは「道標」と呼ばれる道しるべ。昔に巡礼をした人々が、後世のお遍路さんが道に迷わないように、次の巡礼地への方角や距離を知らせようと遺してくれたものなのだそうです。疲れたり迷ったりしているときに出会うと、ちょっと目頭が熱くなります。「お遍路さん」の参考になるサイトを2つ紹介しておきます。
http://www.junpai.co.jp/qa/
http://www.maenaem.com/henro/